さむらい草紙

おっさんのゲームプレイ雑感や研鑽の道のりを書き殴っていきます。下部の「プロフィール」項目のアイコン画像をクリックすると詳しい概要が見れます。

役割遂行でしかナワバリに勝てない男達の物語

PACAO杯というナワバリバトルの大会に参加して負けてきました。

この大会はチームメンバーのウデマエ合計が10,000以下になるようチームを組まないといけない大会なので、チームのパワーバランスを平均化するか、アタッカーのウデマエを高くして無双させるか、等メンバーが目の時点で駆け引きがある面白い大会です。

自分達のチームは前線のダイナモと黒洗濯機にパワーを振って、L3Dの僕とキャンプの枠はパワーを抑える構成でした。

メンツ的にはナワバリの経験豊富なメンバーが多く、数字上のパワーより高い実力を持っているチームだったのですが、結成当初はとにかく練習で勝てませんでした。

塗り中衛枠の自分は「全ての役割」をこなさないといけないと気負ってしまっていて、塗り、オーダー、前線関与、ジェッパでのキル等、状況によって色々なことをやろうとしていました。

これがよろしくなく、自分は元々ゲーム中に割ける頭のリソースが少ない方のプレイヤーなので、あれもやろうこれもやろうで結局1番大切なことができていなかったわけです。

それが「抜け対策」、つまり負け筋潰しでした。

編成上塗りが強いチームではない我々は、だからこそ相手の抜けを通してしまうと塗り返しに時間がかかり、その分アタッカーを前線に送り届けるのが遅くなって試合展開が悪くなります。

なので本来、どんなに前線が落ちようと、全員でライン上げをしたくなっても、誰かが抜けを抑えなければならず、これをやらなければならないのが自分の役割でした。

最終的には、抜けてきた相手にはすぐにスペシャルを吐いて処理したり、ライン上げのタイミングでも一番最後に出るようにし、動きを改善することができました。

顕著だったステージはコンブトラックで、自分は52ガロンベッチューで左通路の抑えを担当していました。

コンブトラックというステージは左右の通路と中央エリア、どこかが厚くなりどこかは暇になる、という状況になりやすいステージで、当初は左通路に余裕のあるタイミングで中央エリアに入ってフォローを入れたりしてしまっていて、その結果デスや抜けにより左通路から自陣への侵入を許し負け筋になっていました。

しかし左通路からエリアへの干渉を少しずつ減らし(というか諦め)通路の防衛に徹底することで、チームの勝率は上がり、苦手ステージから得意ステージへと変わりました。

一見、左通路に誰も敵がいないのに他にフォローを入れないのはサボっているようにも感じられてしまい、自分の中でも焦りが出てしまうのですが、そこでフォローを入れても間に合わないし、中央が落ちれば当然次はサイドを攻められるので、そのタイミングでしっかり防衛できれば逆に勝ち筋にもなり得る、とても大切な分岐点でした。

ステージの1/3が常に担保されていること、自陣処理から打開をスタートせずに済むこと、というのは後から展開する味方にとっても非常に楽なのだということを理解しました。

他に全体を通して変化があったのは、チームの勝ち筋、目標を設定すること、です。

何を当たり前のことを、と思いますが、これがチーム内で共有されることで決まるようになることがあって、それは「初見の戦法や打開の糸口を見失った時、どう行動すれば良いか」の判断基準が明確になることです。

僕達のチームの勝ち筋は「ダイナモを中央で無双させる」ことでした。

なので他のチームメンバーはその為に役割を遂行します。

相手の後衛は遠投を2つ積んだクイボで僕が下げます。

ダイナモが落ちたら黒洗濯機が粘り中央を取られきらないよう時間を稼ぎます。

キャンプはパージでダイナモを中央まで送り届けます。

…といった具合に、勝ち筋が明確になると他のメンバーの動きも決まってきますし、未知の相手だったとしても「じゃあダイナモを敵にぶつけるにはどうすればいい?」ということを考えれば対応が楽になります。

逆にここを無視した動きをしてしまうと、仮にキルが取れたとしても試合には負けてしまうことが多く、例えば僕が手前を無視して奥で1人粘ってみても、結局他のメンバーが自由に動けるようになる前にやられてしまい、全員が「この試合は頑張ったのにキツイまま終わってしまったな」と感じる負け方になってしまっていました。

繰り返しですが、試合中や反省会で「ここはどうすればよかったんだろう」に対する解が見えない時は、このチームコンセプトを遂行する為にどうすれば良いか考えれば大体は良い方向に回る感触でした。

最後に、大会に出て、それに向けて練習するということはいつもとても大きな経験を与えてくれます。

練習当初は目の前の敵を倒すことのみ考えていた打開プランも、チームメイトの得意な動きや自分の役割を理解することで、対面を避けて塗り広げることで成功させたり、自分が見るべきポジションが明確化され簡単に通すことができるようになったりします。

そうしてできないことができるようになっていく過程が本当に楽しくて為になって、やって良かったと思います。

この記事が大会内容に触れていないのにも関わらずこれだけダラダラと中身を書き殴っていられるのも、そうした日々の練習が占めるウエイトの大きさによるものです。

スプラトゥーンが好きで今も続けている皆さんは、是非オンラインでもオフラインでも、大会にたくさん参加してみるとゲームプレイにハリが出て楽しさが倍増しますのでチャレンジしてみてもらいたいです。

メンバーが足りなければ是非お声かけください。

そして一緒に大会に出てくれた

がっちゅさん、

たいちゃん、

らじあたさん、

自分達の時間を削って毎日遅くまでアドバイスをくれた

ニローラモさん、

yoshiさん、

ちゃんみーさん、

くろまさん、

大会や練習の配信を見て応援してくださった皆様。

本当にありがとうございました!(結果が伴わなくてごめんよ!)