マリオゴルフ新作がすごく頑張ってる話
マリオゴルフの最新作「マリオゴルフスーパーラッシュ」がねぇ~、アツいんですよ。
まず自分語りになりますが、「みんなのゴルフ4」を昔やっていて、コース1なら18ホールで21アンダーを叩き出せる(分かる人には分かるがそこまで凄くない)程度には触っていました。
そんな自分が言うのですが、ゴルフゲーム、「やってる方は面白いんだけど見てる方はつまんない」よなァ~!!という課題?を抱えているんですね。
ゴルフゲームの面白いところって、高低差や風、転がりを予測する「頭脳」と、狙ったタイミングでばっちりショットを決める「技術」が噛み合って、奇麗にピンにボールを打ち込むところなんです。「うーん、俺天才!!」みたいなカタルシスがあります。
が、この「頭脳」の部分ってあまりプレイ中に言語化しないので、見てる方はただタイミングを合わせてボタンを押す、いわばカービィSDXのメガトンパンチを延々見せられてるだけなんですよね。(そう書くと面白そうに見えてきちゃうけど、あっちはパーティーミニゲームなので)
んでもって絵面も地味!!!
のどかな自然と小さな白球。動きのない場面とじりじり傾斜を読むプレイヤー…
地味!!!僕がみんなのゴルフやってる間家族リビングで寝てましたからね。
でも今回のマリオゴルフ、この課題をクリアする努力をめっちゃしてきてるんですよね。
今作のマリオゴルフでは普通のゲームモードのほかに、「スピードゴルフ」というゲームモードを追加しました。分かる人には分かる言い方をすると、正月番組の「とんねるずのみなさんのおかげで〇た」でやってるスポーツ王のゴルフ企画、まんまあれですね。
普通のモードは1打ずつ全員打ったら、以降はピンから遠い人が打っていくルールなのですが、スピードゴルフはボールを打ったら自分で走って追いかけて、追いつき次第ガンガン次を打っていきます。
なんでそんな走るのかというと、打数が同じならより速くカップに入れたプレイヤーが勝ちになるルールなんです。
この要素が加わるだけで途端にゲーム性が変化します。いままでえっちらおっちら傾斜を読んでは母親を爆睡させていたあの散漫な時間はもう消滅し、「やべえ、とりあえず雑でもいいから速く打って…あぁ風の抵抗忘れてたー!!!池に落ちちまった!!!」という、ドタバタ展開がガンガン誘発されます。
しかも、そんな慌ただしい状況下でバッチリ狙い通りのショットを決めようものなら「俺!!!マジで天才!!!」と、従来ゴルフのカタルシスも倍楽しめてしまうというものです。
従来のゴルフの楽しみは残しつつ、難点だった見栄えの悪さをスピード感でもって飽きさせない展開にしている、このゲームルールは素晴らしいです。
そしてコース上のコインを拾ったりハイスコアを収めることで溜まるゲージを使った必殺ショットで相手のボールを吹っ飛ばしたり、マリオならではのパーティ要素でよりゲームを盛り上げます。(だいたい暴言を伴うタイプの盛り上がり方なので教育上はよくないかもしれない)
スポーツゲームというある程度やることが決まっているゲームジャンルで、それでもなんとか盛り上げようという開発スタッフの熱い想いを感じる意欲作、今期イチオシのゲームですね。
そんな熱い想いに応えるべく、僕も覚悟を決めて配信しました。先述のスピードゴルフでの対戦シーンを抜粋しているので、ご興味があれば以下リンクからどうぞ。
ただし、ボイチェンを使ってウマ娘のサクラバクシンオーのキャラ真似をしながらという企画配信なので、準備せずに観るといきなり地獄のような状況に叩き落されるので気持ちの準備だけしておいて下さい。
殴られた方より、殴ってる方が痛いんだよ。
ありがとうございました。